バンダイスピリッツよりスーパーロボット大戦OGシリーズとして発売のHG アルトアイゼンの製作記事の5回目。
今回は脚部の加工について書いていきます。
スネ後ろのダクトの加工
パーツの抜きの関係から、下の写真で丸で囲った部分にスリットがありません。
ここは1mmピンバイスで三角の中心当たりに穴を開け、そこからアートナイフでスリットを広げていきました。
スネの左右パーツを接着する前にこの加工を行った方がいいです。
奥の方に捲れてしまった削りカスを横から取り除くことができるからです。
膝関節の加工
脚部は太ももの関節から足首の関節まで、パーツが挟み込みの構成になっています。
説明書通りに組み立て、接着を行うと塗装後に組み立てることができません。
塗装のし易さを考えれば後ハメ加工を行い、塗装後に組み立てることができるようにしたいです。
後ハメ加工の方法を考えた結果、膝関節の下の軸は完成後に見えない位置を加工することで、後ハメ加工できそうです。
コトブキヤのM.S.Gを使用して加工を行いました。
下は後ハメ加工後の脚部です。
スネパーツの関節軸の加工
膝関節とスネの部分で後ハメ加工を行います。
膝関節への接続軸がある方をパーツを加工します。
1.5mmくらい残して関節軸を切り落とします。
この関節軸の穴は3mmありません。
3mmの関節を差し込むので、3mmピンバイスで穴を広げます。
間に挟むジョイントはコトブキヤ M.S.G ジョイントセットAのジョイントです。
内径を3mmピンバイスでさらうことで、ピタッとはまりました。
反対側のスネパーツから出ているピンを、ジョイントに邪魔にならない長さまでカットします。
上で凸軸を短くした、スネパーツ内部を加工していきます。
こちらに最初にカットした凹軸を接着します。
接着面積を増やす目的で、下の写真のように軸上の部分を削ります。
そこに一番最初にカットした軸を入れ、接着。
乾燥後に可動の邪魔にならないようにプラリペアで補強します。
接着した凹軸の穴を3mmに広げ、中央のジョイントが入るまで削ります。
膝関節の加工
下の関節軸を通す穴から下に向かって、写真のように削ります。
パーツの合わせ目で0.2mmくらい削り、太ももとのクリアランスを確保します。
切り欠いた部分下からスネパーツの3mm関節穴に接続する3mm軸を取り付けます。
3mm軸用の3mm穴は下の写真で赤丸の位置に開けます。
左右の位置は、スネで取り付けたジョイントの穴に合うように調整します。
関節軸にする3mm棒はコトブキヤ製プラモの3mmABSランナーを使用。
膝関節のパーツ内に入る部分にはペンチで傷をつけ、抜けにくくしました。
加工した膝関節パーツに関節軸を差し込んだ写真です。
プラリペア、またはそれに代用できるもので関節軸の傷をつけた部分に流し、固定します。
接着面にはみ出たプラリペアは乾燥後にヤスリ掛けして落とし、後で加工するスネ側の関節軸との合いが良ければ、膝関節の左右パーツを接着します。
膝関節から上の脚部パーツを組んで太もものパーツは接着。
太もも上の関節の加工
パーツE10はすぐ外に来るE12、13と赤丸の位置で隙間がありません。
パーツE10の方を削ってクリアランスを確保しました。
組み上げた膝関節から上のパーツです。
色分けはマスキングで行います。
スネパーツの後ハメ加工
スネには挟み込みのパーツが3つあり、そのうち2つを後ハメ加工します。
まず、白いパーツです。
ここはどうしようもないので、写真の位置でカットします。
塗装後に接着。
膝アーマーの黒いパーツの後ハメ加工です。
I型の接続軸を根元からカット。
赤いパーツの方の凹軸の一部を切り欠き、塗装後に組み立てられるようにしました。
スネ下の黒いパーツ部分は下から差し込めるので、加工は行いませんでした。
また、スネ外側の黄色いパーツは後ハメ加工できないので、マスキングで色分けを行います。
足首関節は目立たないので、挟み込んで接着しました。
こちらもマスキングで色分けを行います。
足のパーツ
ここは加工を行いませんでした。
キットのままです。
脚部の加工を行って
HG アルトアイゼンのキットの加工でここが一番大変でした。
令和発売のアルトアイゼンの膝関節に、昭和のキット(1/35 スコープドッグ)のような加工を行うことになるとは思いませんでした。
いろいろなことを試していると、思いもしないところで役に立つものです。
今回の記事は以上になります。
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