モデラーの間ではドライブースの代用として有名な、山善の食器乾燥機 YD-180(LH)を購入して使用してみました。
ドライブースを使用する目的はプラモデルの乾燥時間の短縮と、乾燥時に付着する可能性のある埃を防ぐことにあります。
この記事が山善の食器乾燥機を購入検討されているモデラーの方の参考になれば幸いです。
ドライブースについて
ドライブースとは、プラモデルの塗装後に乾燥させるための乾燥機のことです。
ドライブースを使うと、塗装の乾燥時間を短縮できるだけでなく、ホコリや湿気などの外部要因から塗装面を守ることができます。
しかし、ドライブースは結構高価です。
そこで、モデラーの間では、食器乾燥機をドライブースとして使う方法が定番になっています。
食器乾燥機は、自然対流式と高温風式の二種類がありますが、ドライブースとして使うには自然対流式の方が適しています。
自然対流式は、温風を送らずに自然に空気を循環させる方式なので、温度が高くなりすぎず、模型が倒れたり変形したりする心配がありません。
また、ホコリも入りにくいです。
自然対流式の食器乾燥機の中でも、山善のYD-180(LH)やYDA-500(W)は、ドライブースとして使いやすいと評判です。
これらの食器乾燥機はタイマー付きで連続運転も可能で、乾燥温度は約40~45℃です。
また、サイズも大きくて容量も十分で、カーモデルやガンプラ(MG級)にパーツも余裕で入ります。
ただし、皿立て用の突起が邪魔になるので、切り取ったり上に何か敷いたりする必要があります。
山善の食器乾燥機は、白物家電としては安価でコンパクトなので、ドライブースとして購入するのもおすすめです。
天候に左右されずに安定して塗装したパーツを乾燥させることができるので、作業効率が格段に上がります。
エアブラシ塗装や筆塗りなど、どんな塗装方法でも役立つアイテムです。
山善の食器乾燥機 YD-180(LH)の加工
山善の食器乾燥機をドライブースとして使用しているモデラーの方は、食器乾燥機内の底の面から突起しているピンをカットして、植木鉢の底に敷くマットなどを敷いています。
私はこれらの加工を行わないで使用しています。
食器乾燥機を加工しない理由
ピンを切り取っても底の面の高さが一定ではなく、高さを揃えようとするとかなりの労力が必要となるからです。

赤い枠で囲った部分がそれ以外の面に比べ高くなっています。

赤い枠の奥から2番目は緩いアールとなっており、それを平らにするには面倒だと判断。
ミスターホビーから発売のMr.トラの手ステーションをポンと置けば大体場所が埋まるので、これを置いて乾燥させています。

Mr.トラの手ステーションを使う理由
Mr.トラの手ステーションのサイズが乾燥機内に近いサイズをしているので、使用しています。
大きいので、底の面がピンの高さで一定になり、台がぐらつくこともありません。
Mr.トラの手ステーションのサイズは330mm×240mm×30mmです。
食器乾燥機の内側はは360mm×350mm×180mm(トラの手の台の上より)です。
前後のサイズが足りていませんが、前後に近づくにつれて高さが低くなっていきます。
あまり大きなパーツは置くことができないので、問題ないと考えています。
乾燥させる為、通常の長さのネコの手に挟んだパーツを奥や手前に入れるとき、何度かカバーにパーツを当ててしまい、再塗装をすることになりました…
また、パーツが乾燥したらMr.トラの手ステーションごと取り出して、もう一つMr.トラの手ステーションを用意して乾燥機内に入れれば、すぐに塗装作業を再開できます。



この乾燥機に適した持ち手
ミスターホビーから発売のGツール Mr.ネコの手棒 両端クリップタイプという商品があります。
これは持ち手の両側にクリップが付いていて、持ち手の部分の棒をカットすれば短めの2本の持ち手棒として使うことができます。

ペンチで2つに分けました。
加工の手間はありますが、これを使うことで持ち手の高さを低くすることができます。
狭い食器乾燥機内でも長さのあるパーツも乾燥させることができます。
サフ吹いて乾燥させてみた
パーツにサーフェイサーを吹いて乾燥させてみました。

部屋の温度は25度、湿度61%。

30分乾燥させてみました。

30分経過後パーツを触ってみました。

乾燥出来ていて、指紋がついたりしませんでした。

この食洗器を使うことで乾燥させる時間が短縮できます。
マスキングしても大丈夫か確認していませんが、1パーツに何色も塗装することが短い間隔でできます。
時短ツールとして便利だと思います。
感想
メリット
時短の効果が大きいです。
捨てサフをしてパーツの傷をみたいときは、温度が上がってから入れて30分くらいで乾燥して触ることができました。
白→ピンク→黄色など、色を何色も重ね塗りをしたい時なども同じです。
食器乾燥機にカバーがあるので、乾燥中にホコリを巻き込むことも今のところありません。
デメリット
食器乾燥機のサイズが幅41×奥行40.5×高さ34.5cmとなっており、かなり場所を取ります。
周囲も多少空けないといけないので、さらにスペースが必要。
使ってみて
仕事のある平日など、いままではパーツに1色塗って次の日に続きを…という状態でした。
何か予定が入れば塗装が行えず、何日も空いてしまうこともありました。
今では塗装して、パーツの加工など別の作業をしていれば次の色を塗装するのも可能で、何日かかけていた作業を1日で終わらせられることが増えました。
便利なものを買ったと思います。
塗装をされる方でドライブースは持っていない、設置できる場所があるならお勧めしたいアイテムです。
今回の記事は以上になります。
コメント