モデラーの間ではドライブースの代用として有名な、山善の食器乾燥機 YD-180(LH)を購入して使用してみました。
ドライブースを使用する目的はプラモデルの乾燥時間の短縮と、乾燥時に付着する可能性のある埃を防ぐことにあります。
公式から山善の食器乾燥機を模型用として使用する場合に注意喚起がありました。
昨日から食器乾燥機や山善がTLで多く出てますが、食器乾燥機は食器乾燥機としてご使用をお願い致します。
— 山善ビズコム【公式】 (@yamazen_bizcom) November 1, 2023
食器以外の乾燥にご使用頂くと、火災の原因となります。
食器乾燥機としてご利用頂ける方、山善ビズコムでは、山善商品限定10%オフクーポンキャンペーン実施中ですので、ぜひご覧下さい。 pic.twitter.com/bA8mq1A1Um
模型用として使用するのなら用途外使用なので、自己責任で使用しています。
ドライブースについて
ドライブースとは、プラモデルの塗装後に乾燥させるための乾燥機のことです。
ドライブースを使うと、塗装の乾燥時間を短縮できるだけでなく、ホコリや湿気などの外部要因から塗装面を守ることができます。
しかし、ドライブースは結構高価です。
そこで、モデラーの間では、食器乾燥機をドライブースとして使う方法が定番になっています。
食器乾燥機は、自然対流式と高温風式の二種類がありますが、ドライブースとして使うには自然対流式の方が適しています。
自然対流式は、温風を送らずに自然に空気を循環させる方式なので、温度が高くなりすぎず、模型が倒れたり変形したりする心配がありません。
また、ホコリも入りにくいです。
自然対流式の食器乾燥機の中でも、山善のYD-180(LH)やYDA-500(W)は、ドライブースとして使いやすいと評判です。
これらの食器乾燥機はタイマー付きで連続運転も可能で、乾燥温度は約40~45℃です。
また、サイズも大きくて容量も十分で、カーモデルやガンプラ(MG級)のパーツも余裕で入ります。
ただし、皿立て用の突起が邪魔になるので、切り取ったり上に何か敷いたりする必要があります。
山善の食器乾燥機は、白物家電としては安価でコンパクトなので、ドライブースとして購入するのもおすすめです。
Amazonで約6,500円で購入しました。
天候に左右されずに安定して塗装したパーツを乾燥させることができるので、作業効率が格段に上がります。
エアブラシ塗装や筆塗りなど、どんな塗装方法でも役立つアイテムです。
山善の食器乾燥機 YD-180(LH)の加工
山善の食器乾燥機をドライブースとして使用しているモデラーの方は、食器乾燥機内の底の面から突起しているピンをカットして、植木鉢の底に敷くマットなどを敷いています。
私はこれらの加工を行わないで使用しています。
食器乾燥機を加工しない理由
ピンを切り取っても底の面の高さが一定ではなく、高さを揃えようとするとかなりの労力が必要となるからです。
赤い枠で囲った部分がそれ以外の面に比べ高くなっています。
赤い枠の奥から2番目は緩いアールとなっており、それを平らにするには面倒だと判断。
ミスターホビーから発売のMr.トラの手ステーションをポンと置けば大体場所が埋まるので、これを置いて乾燥させています。
Mr.トラの手ステーション
Mr.トラの手ステーションのサイズが乾燥機内に近いサイズをしているので、使用しています。
大きいので、底の面がピンの高さで一定になり、台がぐらつくこともありません。
Mr.トラの手ステーションのサイズは330mm×240mm×30mmです。
食器乾燥機の内側はは360mm×350mm×180mm(トラの手の台の上より)です。
前後のサイズが足りていませんが、前後に近づくにつれて高さが低くなっていきます。
あまり大きなパーツは置くことができないので、問題ないと考えています。
乾燥させる為、通常の長さのネコの手に挟んだパーツを奥や手前に入れるとき、何度かカバーにパーツを当ててしまい、再塗装をすることになりました…
また、パーツが乾燥したらMr.トラの手ステーションごと取り出して、もう一つMr.トラの手ステーションを用意して乾燥機内に入れれば、すぐに塗装作業を再開できます。
この乾燥機に適した持ち手
ミスターホビーから発売のGツール Mr.ネコの手棒 両端クリップタイプという商品があります。
これは持ち手の両側にクリップが付いていて、持ち手の部分の棒をカットすれば短めの2本の持ち手棒として使うことができます。
ペンチで2つに分けました。
加工の手間はありますが、これを使うことで持ち手の高さを低くすることができます。
狭い食器乾燥機内でも長さのあるパーツも乾燥させることができます。
大きな塗装ベース
Mr.トラの手ステーションと同じくらい食器乾燥機に収まりのいい塗装ベースがあります。
ホビーベースより発売の大きな塗装ベースです。
2個入りで、写真の様に2つ並べると左右がちょうどよく収まり、ベースが固定されます。
サフ吹いて乾燥させてみた
パーツにサーフェイサーを吹いて乾燥させてみました。
部屋の温度は25度、湿度61%。
30分乾燥させてみました。
30分経過後パーツを触ってみました。
乾燥出来ていて、指紋がついたりしませんでした。
この食洗器を使うことで乾燥させる時間が短縮できます。
マスキングしても大丈夫か確認していませんが、1パーツに何色も塗装することが短い間隔でできます。
時短ツールとして便利だと思います。
模型製作体験会で使用
所属している模型サークル主催で模型製作体験会を行っています。
そこで製作してもらったプラモデルに色を塗ってもらった際に、塗料の乾燥を早めるためにこの食器乾燥機を使用しました。
使用したものはガンダムマーカーでアルコール系の塗料です。
乾燥させて5分くらいで乾燥できました。
感想
メリット
時短の効果が大きいです。
捨てサフをしてパーツの傷をみたいときは、温度が上がってから入れて30分くらいで乾燥して触ることができました。
白→ピンク→黄色など、色を何色も重ね塗りをしたい時なども同じです。
食器乾燥機にカバーがあるので、乾燥中にホコリを巻き込むことも今のところありません。
デメリット
食器乾燥機のサイズが幅41×奥行40.5×高さ34.5cmとなっており、かなり場所を取ります。
周囲も多少空けないといけないので、さらにスペースが必要。
使ってみて
仕事のある平日など、いままではパーツに1色塗って次の日に続きを…という状態でした。
何か予定が入れば塗装が行えず、何日も空いてしまうこともありました。
今では塗装して、パーツの加工など別の作業をしていれば次の色を塗装するのも可能で、何日かかけていた作業を1日で終わらせられることが増えました。
便利なものを買ったと思います。
塗装をされる方でドライブースは持っていない、設置できる場所があるならお勧めしたいアイテムです。
今回の記事は以上になります。
コメント
最初の頃より大分値上がりしたので
最近はさらに安くするために電気あんかや爬虫類用ヒーターなどを使って自作する人もいるらしいです。
調べてみたところ、購入した食器乾燥機は3,000円ほど値上がりました。
何もかも物価が上がりましたね。
爬虫類用ヒーターなどを使って自作は初めて聞きましたので、勉強になりました。