今回は、バンダイスピリッツより発売のHG スコープドッグに手を加え、完成させるアイデアを紹介したいと思います。
HG スコープドッグを加工する方に向けての記事になります。
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スコープドッグは、アニメ「装甲騎兵ボトムズ」の主人公キリコ・キュービィーの愛機で、シンプルながらもカッコいいデザインが魅力的なメカです。
HG スコープドッグは、アニメの設定画そのもののプロポーションを再現したキットで、そのままでも十分に楽しめますが、少し手を加えるともっと素敵に仕上がります。
そこで、私が塗装することを前提に実際に行った改造の工程をご紹介します。
頭部の加工
バイザーの加工
HG スコープドッグのバイザーは中央と左右の3つのパーツで構成されています。
ウェーブのスコープドッグのバイザーと似た構成ですが、HGの方がパーツの合わせ目がはっきりと出てしまうようになっています。
ここが非常に目立って嫌だったので、バイザーのパーツを接着しても頭部に被せることができる方法を考えました。
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3つのパーツを接着し、合わせ目に隙間が目立つので黒い瞬間接着剤で埋めました。
裏側も合わせ目の隙間を埋めました。
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アンテナ基部に破損防止のためか設定にはない部分があるので、そこを削って設定通りにしました。
バイザーを接着してしまうと、頭部に取り付けるのが難しいので、バイザー内側の接続ピンを半分くらいの長さにカットします。
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片方の接続ピンを頭部に引っかけつつ、バイザーを少し引っ張ってもう片方の接続ピンを頭部に上から差し込みます。
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バイザー左右に設定上はリベット状のモールドがあるのですが、キットだと金型の抜きの関係からか、再現されていないので削り取り、WaveのR・リベット[丸]の1.0mmを接着して再現しました。
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ターレットレンズの加工
今回はターレットレンズのパーツの加工は行わず、パーツの上にWaveのH・アイズを接着していこうと思います。
ターレットレンズに穴を開け、そこにH・アイズを差し込むようにします。
使用するH・アイズはH・アイズ1[クリア]の3mmと、H・アイズ ミニの2.0mmです。
一番小さいレンズはWaveのものに比べても小さく、これに合うH・アイズが無いため、塗装でレンズを再現します。
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穴を開けた後のターレットレンズです。
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H・アイズは塗装後にエポキシ系接着剤で接着します。
胴体の加工
首の延長
HG スコープドッグは首を上下に動かせます。
首と胴体の間に隙間が殆どなく、塗装して首を動かすと可動が阻害されるか、塗装が剥がれそうだと思いました。
そこで首の軸を延ばし、頭部を少し高くすれば隙間ができると思い、加工を行いました。
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上の写真の位置で職人かたぎという0.1mm厚のハイパーカットソーでカットしました。
首の軸の間に0.5mmプラ板の細切りを接着。
中心部に2mmの穴を開け、2mmの真鍮線で軸打ちします。
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首の軸の上下を接着した後、軸の補強に「スカルプチュア・3Dアート用リキッド」と「アクリルパウダー ホワイト」を使用。
首の軸をしっかり固定しました。
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アクリルパウダーが乾燥後に頭部を接続。
多少は頭部と胴体の間に隙間を作ることができました。
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頭部を上向きにすると隙間ができてしまいますが、普段はこんなに上げないのでこのままにします。
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腹部のフックの加工
腹部中央のフックはWaveのものより強度はありそうな形状をしていますが、差し込んだ位置の形状がおかしくなっています。
フックを接着してから差し込んだ場所の整形はやりにくそうなので、フックのパーツを加工することにしました。
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下の写真の様に切り離しました。
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まっすぐ切り離さなかったのは、腹部に接着する方が左右に差し込む位置がずれるのを防ぐためです。
腹部とフックのパーツの間に隙間ができたので、黒い瞬間接着剤で埋め、アルテコスプレープライマーを吹いて硬化させました。
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整形後の写真です。
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この後、フックを差し込みました。
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腰の加工
腰パーツの接着
腰中央のパーツは右側にパーツの合わせ目が出てしまいます。
目立つ位置にあるので、埋めることにしました。
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接続ピンには普通のプラスチック用接着剤を、パーツの合わせ目には流し込み接着剤を流して乾燥させました。
その後にパーツの合わせ目に黒い瞬間接着剤を流し、アルテコスプレープライマー(瞬間接着剤硬化促進剤)を吹き、硬化させました。
その際に、関節部分にスプレープライマーが入り込まないように注意です。
スプレープライマーが接着剤のようにパーツを接着してしまうからです。
腰フロントアーマーの加工
腰との接続部分のクリアランスを確保するため、腰フロントアーマー裏の赤い丸で囲った部分を削りました。
表側は削らず、裏側の見えない部分を斜めに削っています。
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腕部の加工
肘関節の加工
肘関節のクリアランスを確保するため、パーツD4の軸の下を削りました。
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上腕部を取り付けた後の関節パーツです。
多少隙間が大きくても、外装を取り付けた後には分からなくなります。
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ハンドパーツの加工
ハンドパーツの前後にある凸モールドが半丸になっていません。
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凸モールドを削り、WaveのR・リベット【丸】の2.0をモールドのあった位置に接着しました。
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注意するゲート
ハンドパーツへ接続する、パーツB7,B8には太いゲートがあります。
細いゲートと同じ感覚で2度切りを行ったところ、えぐれていました。
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サーフェイサー吹いて気が付いたので、ラッカーパテで埋めました。
少しゲートを残して、ヤスリ掛けで整えた方がよさそうです。
脚部の加工
太ももの加工
膝関節の入る部分の左右を削り、クリアランスを確保。
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その後、横ロール軸が太ももの形を崩すので、接着しました。
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スネの加工
膝関節とのクリアランスを確保するため、赤い線を引いた部分の削りました。
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足の加工
薄い緑のパーツは後ハメ加工が大変そうなので、赤い丸の部分にスジボリを行い、左右対称のモールドにしました。
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ターンピックのモールドがしっかり再現されていなかったので、再現することにしました。
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モールドを削り、1.5mmの穴を開け、1.5mmのアルミ棒を杭状に削り出し、あけた穴に差し込みました。
裏側から瞬間接着剤で接着して固定。
ヘヴィマシンガンの加工
後ハメ加工
銃口のパーツを下の写真の様に分割し、塗装後に組み立てられるようにしました。
塗装後、組み立てるときに接着は必要です。
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マシンガンの本体に差し込む部分は、上下左右削らないと差し込みにくいくらい隙間がありません。
グレネードランチャーの発射口開口
ヘヴィマシンガン上のグレネードランチャーの発射口は凸モールドになっています。
ここは2.5mmのドリルで穴を開けました。
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マガジンのヒケ取り
ヘヴィマシンガンのマガジンは肉厚成型で1パーツで構成されています。
パーツの広い面積にヒケが生じているので、ヤスリ掛けを行い、外側に来る×モールドがある方を平らにしました。
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下はヒケを取った後のマガジンです。
結構削りましたが、形状がおかしくなっていないと思います。
![](https://4g-plamo.com/wp-content/uploads/2023/11/PXL_20231121_122507273.jpg)
今回の記事は以上になります。
HG スコープドッグ用追加装備の製作記事はこちら!
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