プラモデル製作を楽しんでいる方は多いと思いますが、パーツを接着して乾燥後に合わせ目にヒケができてしまうという悩みをお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そこで今回は、ヒケを防ぐために私が行っている、プラモデルの材質がPS(ポリスチレン)の接着方法をご紹介したいと思います。
材質がABSのプラモデルには、ABS用の接着剤が必要です。
パーツの合わせ目のヒケとは
パーツの合わせ目のヒケとは、パーツの合わせ目に接着剤を流し込み、乾燥した後にパーツ間に凹みや隙間ができてしまう現象です。
これは、パーツ内側の接続ピンがプラスチックの反発力で戻ろうとして、パーツを押し離してしまうからです。
ヒケが起こると、パーツの仕上がりが悪くなりますし、塗装する際にも隙間が目立ってしまいます。
塗装終了後、パーツを組み立てた後に気が付くと、ショックが大きいです。
ヒケを防ぐ接着方法
ヒケを防ぐ接着方法は、パーツ内側の接続ピンにも通常のプラスチックモデル用接着剤を付けてから、パーツの合わせ目に流し込みタイプの接着剤を付けてパーツを接着するというものです。
タミヤのプラスチックモデル専用接着剤 タミヤセメントとMr.HOBBYのMr.セメントSP(スーパーパワー)を使用しています。
プラスチックモデル用接着剤は、プラスチックを溶かしてくっつける性質があります。
そのため、接続ピンにもプラスチックモデル用接着剤を付けることで、ピンとパーツが一体化して反発力が弱まります。
また、流し込みタイプの接着剤は、パーツ間に隙間があるときに効果的です。
そのため、パーツの合わせ目に流し込みタイプの接着剤を付けることで、隙間を埋めてしっかりと固定します。
このとき、パーツ間に少し隙間を開けて流し込みタイプの接着剤を流し込むと、毛細管現象で接着剤が隙間に入り込みます。
接着剤を流し込んだ後、少し待って接着面が溶けてからパーツをしっかり密着させます。
さらにスプリングクランプでパーツを挟んで半日から1日くらい乾燥させています。
このようにして接着すると、ヒケが起こりにくくなります。
ただし、この方法はあくまで予防策です。
完全に引けを防ぐことはできませんし、すでにヒケが起こってしまった場合は別の対処法が必要です。
Waveのスコープドッグとブラッドサッカーの太ももは、正面に合わせ目ができてしまいます。
今回紹介した方法で合計9体接着を行いましたが、今のところヒケは発生していません。
接着剤の使用量
また、接着剤は適量を使うことが大切です。
多すぎると余分な接着剤がはみ出してしまいますし、少なすぎると十分に固定できません。
自分の感覚で調整するか、試し貼りをしてみることをおすすめします。
以上が、プラモデルの材質がPS(ポリスチレン)のヒケを防ぐための接着方法です。
プラモデル製作は細かい作業が多いですが、その分仕上がりに満足感がありますよね。
パーツの合わせ目のヒケに悩まされないように、この方法を試してみてください。
今回の記事は以上になります。
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