コトブキヤの非フタル酸PVCがPSパーツを溶かす危険性について

非フタル酸PVC 可塑剤 PS 浸食

プラモデルを組んでしばらく飾っていたら、気付いた時にはパーツが溶けていた。
そんな突然のトラブルに驚いたことはありませんか?

特にコトブキヤのキットに付属する非フタル酸PVCは、
PS(ポリスチレン)パーツと長時間接触させると溶解を引き起こすケースがあります。

この記事では、実際に私が遭遇した溶解事例と、その原因・対策をまとめ、
同じ失敗を防いでもらうための注意喚起として詳しく解説します。

目次

発生した実例:知らないうちに周辺パーツが変形・溶解

特性を理解していない頃、私は以下のようなトラブルに遭遇しました。

● レイブレードインパルスのタイヤでPSが溶けた

以前、人型ヘキサギアを組んだ際に、
レイブレードインパルスのタイヤを踵に使用していました。

完成させることなく、保管する箱に入れられるようパーツを分解して仕舞っていました。
しばらくして箱を開けたところ、タイヤに接触していた箇所が溶けていたのであわてて別にし、
タイヤは捨ててしまいました。

タイヤが非フタル酸PVCで成形されており、可塑剤が周囲のPSパーツに移行。気付いた時には接触していたパーツが溶けてベタつき、変形していました。

● シールドライガーDCS-Jのキャノン砲ベルトでも同様の溶解

かなり前のことで写真も撮っていませんでしたが、
キャノン用ベルトパーツ(PVC)が長期間PSパーツに密着して設置されていたことで、
同じく表面が侵されていました。

● 今回の写真のケース

画像に写っているように、PVCパーツが接触していたPS側に“溶けた跡・表面荒れ”が確認できます。
(ベタつき・テカり・陥没・ふやけのような溶解痕が代表的な症状です)

PVCとPSを剥がしてから何か月も経過していますが、
いまだ軟化したままです。

なぜ非フタル酸PVCがPSを溶かすのか

コトブキヤの多くのPVCパーツは“非フタル酸系可塑剤”を使用しています。
この可塑剤は環境規制対応として採用されているものですが、
PSとの相性が悪く、長期間接触すると可塑剤が移行してPSを侵すことがあります。

PVC → 可塑剤が滲む
PS → 可塑剤に弱く、表面が軟化・溶解する

この組み合わせによって、時間がたつほど溶解が進行します。

トラブルを避けるための対策

同じ失敗を回避するために、私が思いつくアイデアをまとめます。

● 可能ならPSやABSに置き換え

非フタル酸PVCはトラブルが起こりやすいので、
他の材質のパーツに置き換えられるなら、変えることをお勧めします。

● 接触部にトップコートや瞬着を薄く塗ってバリアを作る

ただし100%防げるわけではないため万能ではないかもしれません。

● 長期保管時は特に注意

組んだ直後は問題が無くても、数ヶ月後に溶け始めるケースも多いです。
完成後も定期的に接触箇所をチェックすることをおすすめします。

結論:コトブキヤの非フタル酸PVCは知らないと危険

コトブキヤのキットは造形・ギミックが素晴らしい一方で、
PVCとPSの相性問題はモデラーが気付きにくい落とし穴です。

特性を理解していれば防げるトラブルなので、
この記事で紹介したポイントを参考にして、安全に製作・保管してみてください。

同じ現象に悩んでいるモデラーの助けになれば幸いです。

今回の記事は以上になります。

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