30MS用リニアシートにプラスチック球体を追加する際、台座に100円均のセリアなどで販売されている材質がポリプロピレン製の額縁を使用しました。
ポリプロピレン素材(PPシートなど)はプラスチックの一種で、軽くて丈夫な反面「塗料が全く乗らない」厄介な素材です。
ラッカー塗料を使って塗装しようとしても、弾かれたり、乾燥後に簡単に剥がれてしまうことも。
本記事では、ポリプロピレンにラッカー塗料をしっかり密着させるための下地処理方法やコツを解説。
「どんなプライマーを使えばいい?」「サフは必要?」と悩んでいる方の不安を解消します。
100円ショップでは、コスプレ衣装の制作や仮装に使えるアイテムが多数販売されています。その中にはポリプロピレン製の商品もありますので、そういった商品を塗装したい方にもお役に立てる内容となっております。

ポリプロピレンにラッカー塗料を直に塗装した場合
ポリプロピレンにラッカー塗料のブラックを直に吹いて乾燥させました。
それを手で曲げてみた結果、簡単に塗料が剥がれました。

引っ掻いてみると、細かい膜になって剥がれ、全く定着していません。

ラッカー塗料を定着させる手順
ポリプロピレンへのラッカー塗料を定着させる塗装方法を書いていきます。
ポリプロピレン素材表面をヤスリ掛け
今回はスポンジ 400番を使用して、表面全体をヤスリ掛けしました。
この後、削りカスを落とすため中性洗剤で洗浄。
染めQ プライマー スプレー ミッチャクロン マルチを塗布
乾燥後に下地にミッチャクロンというプライマーを塗布しました。
1回吹くだけでも大丈夫だと思いますが、念のため2度吹きしました。

透明のプライマーなので、見た目では分かりませんが塗布した後の写真です。
タミヤカラー アクリル塗料を塗装
ミッチャクロンが乾燥後、タミヤカラー アクリル塗料のブラックを塗装しました。

ミッチャクロンとラッカー塗料の間に、アクリル塗料を塗装したほうがいいとの情報があったので、試してみました。
満遍なく塗装。
ブラックを塗装したのは隠ぺい力が高いと思ったのと、次に塗装する色が黒が下地に最適だからです。

注意点として、アクリル塗料を吹いたエアブラシはラッカー塗料を吹くのとは別にしたほうがいいです。
ラッカー塗料を吹く際、エアブラシのカップ内にアクリル塗料が残っていたのか、細かい塗料の塊が噴き出てきて塗装物に付着してしまい、塗装をやり直すことになりました。
アクリルとラッカーで同じエアブラシを使用するのなら、念入りの掃除をしてから使った方がよさそうです。
ラッカー塗料を塗装
ガイアノーツのプリズムブルーブラックを塗装しました。

塗装後のポリプロピレン製品はこちら。

艶消しか艶ありどちらか悩んだので、2つ額縁を用意。
どちらにもミッチャクロンとアクリル塗料を塗装。
プリズムブルーブラックを塗装後、トップコートは艶消し1つと艶あり1つにしました。
比べてみた結果、台座には艶消しを選び、艶ありの方は塗料の定着を確認するために使いました。
塗装物を変形させてみて
艶ありのトップコートで仕上げた額縁は、直にラッカー塗料を塗装したものと同じように曲げて、塗料の剥がれ具合を見てみました。

何度も曲げてみましたが、塗料が剥がれることがありませんでした。
軽く引っ搔いてみましたが、大丈夫でした。
まとめ ポリプロピレンにラッカー塗料は塗装可能か
- ポリプロピレン(PP)は塗料が密着しにくいため、事前の表面処理とプライマーが最重要ポイント。
- ラッカー塗料を使用する際は、まずPP専用プライマーやメタルプライマーを軽く吹き、塗料が食いつく下地を作る。
- その上にアクリル塗料を中間層として塗装することで、ラッカー塗料の発色を活かしながら密着性を高められる。
- 手順を守れば、PP素材のパーツや100均グッズでも、ラッカー塗料でしっかりとした塗膜と発色を実現可能。
今回の記事は以上になります。

