ウォッシングのやり方とつや消しクリアーによる汚れの違い

ウォッシング 方法 ウェザリングカラー

ウォッシングって、やり方を間違えると一気に“汚しすぎ”になってしまうこと、ありませんか?
この記事では、私が実際に使っている「Mr.ウェザリングカラー マルチブラック」でのウォッシング手順と、つや消しクリアーの種類によって汚れの出方がどう変わるのかを紹介します。
これから初めてウォッシングに挑戦する人でも、失敗しにくく、狙った仕上がりに近づけるようなポイントをまとめています。

目次

ウォッシングとは?

ウォッシングとは、非常に薄めた塗料で模型全体を“洗うように”塗り、リアルな使用感を表現する技法です。
スジ彫りや凹モールドに塗料を流し込み、陰影や汚れを足すことで、
一気に「実物っぽさ」が増してくるのが魅力です。


ウォッシングを行うタイミング

自分はいつも次の順番で作業しています。

1️⃣ 塗装
2️⃣ デカール貼り
3️⃣ つや消しクリアー塗装
4️⃣ ウォッシング

つや消しクリアーで表面を保護しておくことで、
ウォッシング塗料の拭き取りがしやすくなります。
このつや消しクリアーの種類によっても、汚れの残り方が大きく変わるんです。


つや消しクリアーによる汚れの違い

これまでウォッシングに使ってきたつや消しクリアーはこの2種類です。

  • ガイアノーツ Ex-04 フラットクリアー
     → 表面がややツルッとしていて、ウォッシング塗料が引っかかりにくい。
      拭き取ると汚れがスッと落ちて、控えめで上品な仕上がりになります。
  • Ex-10 Ex-フラットクリアー プレミアム+Mr.カラー フラットベース(なめらかスムース)を1:1で混ぜたもの
     → ややザラついた仕上がりで、塗料が引っかかりやすく、汚れが濃く残ります。
      使い込まれた雰囲気を出したいときにぴったりです。

同じ塗料を使い、つや消しクリアーだけを変えて完成させたスコープドッグです。

どちらも良さがありますが、仕上げたいトーンに合わせて使い分けるのがコツ。
軽めの汚れならEx-04、リアルで重厚な雰囲気を出したいならEx-10+フラットベースがオススメです。


チッピングより先にウォッシングを行う理由

自分はいつもウォッシングを先に、チッピングを後にしています。

チッピングでは、水溶性アクリルカラーのファレホ(Vallejo)を使って、ちぎったスポンジで塗料を角などに“乗せて”塗装の剥がれを再現します。

ただ、この塗料は表面に凸状に乗るため、ウォッシングの拭き取りのときに使う綿棒がその凸に引っかかって塗料ごと取れてしまう可能性があります。

そのため、

①ウォッシング → ②チッピング
の順番で作業したほうが安全です。
見た目も自然に仕上がりますよ。


ウォッシングの実際のやり方

ウォッシングにはMr.ウェザリングカラーのマルチブラックを使用しています。
この塗料は底に顔料が沈殿しやすいので、よく振ってしっかり混ぜるのが大事。

筆は安い平筆を使用。作業後も筆を洗浄せずそのまま乾燥させて次回も使います。
抜ける毛がパーツに残ってしまわないことだけを気を付けています。残ったままクリアーを吹いて乾燥させてしまうと修正するのが大変なためです。

うっかりビンを倒してしまった時用に、100円ショップで販売されているステンレストレーなどを敷いておくと、被害が最小限で済みます。

ウェザリングカラーを混ぜたらたっぷり取って、全体に塗り広げていきます。


筆に多めに塗料を含ませると、塗り終わりで筆を離すときに塗料が“ピッ”と跳ねることがあります。
作業台を汚したくない人は、大きめのシートを敷いておくのがおすすめです。
これをしておくだけで、後片づけがぐっと楽になります。


拭き取りのコツ

塗料を全体に塗ったら、しばらく乾かしてから拭き取りに入ります。
ここが仕上がりを左右する大事なステップです。

うすめ液は販売されている容器のままだと作業しにくいため、スペアボトルに移し替えて使用しています。
中に何が入っているか分かるよう、蓋にマスキングテープを貼り、中に何が入っているか書いています。

  • 綿棒は2種類使い分ける
     広い面やカーブは「先が丸いタイプ」、細かい部分は「先が尖ったタイプ」が便利。
     100円ショップで販売されているメイクアップ綿棒が使いやすいです。
  • うすめ液は付けすぎない
     綿棒が滴るほど濡れていると、汚れを落としすぎてしまいます。
     軽く湿らせるくらいがベストです。
  • 拭き取る方向は上から下へ
     雨や汚れの流れを意識して拭くと、自然な仕上がりになります。
  • 綿棒が汚れたらすぐ交換
     黒くなった綿棒で続けると、逆に汚れを広げてしまうので注意。

Mr.ウェザリングカラーは塗ってから約1週間程度なら、うすめ液で拭き取り可能。
しばらく放置していても大丈夫でした。
ただし、Ex-10 フラットクリアー プレミアムを使った場合は、塗料が染み込みやすく、早く固まることがあるのでできるだけ早めの拭き取りをおすすめします。


左右パーツの汚れバランスを整える

最後に意識しておきたいのが、左右対称パーツの汚れバランス
腕や脚など片側だけ極端に汚れていると、全体の印象が不自然になってしまいます。

左右のパーツを交互に見ながら、汚れの濃さやトーンをそろえるように意識すると仕上がりがグッと自然になります。
もちろん「片膝をよくつく設定」など、理由がある場合は左右差をつけるのもOK。
大事なのは意図してやっているかどうかです。


凹モールドと仕上げの注意点

浅い凹モールドは、拭き取りのときに簡単に塗料が落ちてしまうことがあります。
事前に軽く彫り直しておくと、ウォッシング後にしっかり影が残ってくれます。

また、ウォッシングが終わったら次はチッピングです。チッピングの前にもう一度クリアーを吹いて保護しておきましょう。
その前に、拭き残しがないか一通りチェックするのも忘れずに。
乾燥後に「うっかり拭き忘れた部分がそのまま残ってた…」ということが時々あるので要注意です。


まとめ

ウォッシングは、模型のリアルさを一気に高める重要な仕上げ工程です。「塗る」よりも「拭き取る」工程が仕上がりを左右します。
つや消しクリアーの種類によって、塗料の染み込み方や拭き取りやすさが変わるため、事前にテストして自分の好みの仕上がりを見つけておくのがおすすめです。

何度か試していくうちに、自分の好みの「汚し加減」や「質感」が見えてくるはず。
焦らず、楽しみながらウォッシングの表現を探ってみてください。

今回の記事は以上になります。

ウォッシングして完成させたWAVE 1/35 スコープドッグの記事はこちら!

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