2024年 11月1日(金)~11月17日(日)北千住マルイにて開催されました、『装甲騎兵ボトムズ 総合模型演習 2024』で購入した、ノリモータースさんのライトスコープドッグ 改造キットと同じ会場で販売されていた1/35 スコープドッグ[RS適正試験使用]を使用して、1/35 ライトスコープドッグを製作しました。
ガレージキットの製作は久しぶりで、気泡穴を埋めたりなどプラモデルと異なる加工があったので書いていきます。
用意したプラモデル、パーツ
WAVE 1/35 ATM-09-ST スコープドッグ[RS適正試験仕様]
ノリモータース ライトスコープドッグ 改造キット
WAVE P・キャップ PC-02
ホビーベース 関節技 ボールジョイントミニ
離型剤落とし
レジンパーツはまず、ガイアノーツのレジンウォッシュを使用して離型剤を落としました。
3Dプリントのパーツは製造工程上、離型剤は付いていないはずなので、離型剤落としは行いませんでした。
頭部の加工
いつも通り、ターレットレンズのレンズをクリアーパーツに交換と、アンテナ基部裏の押し出しピン後を埋めました。
ターレットレンズの精密レンズ・広角レンズはクリアーパーツではないので、精密レンズは2.5mmの穴を、広角レンズは1mmの穴を開け、H・アイズに置き換えます。
使用したH・アイズは大きい方から4mm、2.5mm、1mmです。
4mmのH・アイズは標準レンズの基部の内径より少し大きいので、周りを少し削って調整しています。
塗装を終えてから接着します。
スコープドッグの一番小さいレンズは曲面を内側にしてエポキシ系接着剤で固定します。
下の図を参考にしてください。
側面にあるアンテナ裏には押し出しピン後があるので、黒い瞬間接着剤で埋めました。
右手の加工
肩の加工
肩アーマーは接続穴下を切り欠いて後ハメ加工を行いました。
肩アーマーの接着面のリベットは削り落とし、R・リベットの1.2mmに交換。
肩と胴体を繋ぐポリキャップはむき出しで、塗装を行うと色合いに違いが出るので、ミッチャクロンなどを使用して塗装しようと思います。
ミッチャクロンの食いつきをよくしようと、ポリキャップ全体にヤスリ掛けを行いました。
肩のポリキャップ用カバーを製作しました。
使用したのはWave プラ=パイプ 肉薄 外径 7.0mmです。
これに合わせて、3Dプリントパーツ9とポリキャップ+カバーが接触しないよう曲面を削ってクリアランスを確保しました。
肩の内部パーツもポリキャップとの隙間が無いので、接触しそうな箇所を削り落としました。
完成後は見えなくなるため、大雑把に処理しています。
上腕の加工
赤丸で囲った部分に大きな気泡穴があったので、レジン片を瞬間接着剤で接着して形を整えました。
前腕の加工
前腕後方のパーツの側面凹中心と、左右パーツ内側凸中心に1mmの穴を開け、真鍮線で接続。
手首パーツ40には接続用の凹凸がありません。
手首側面の厚みが1mmなので、前腕の周囲から1.5mmの四隅の位置に1mmの穴を開けて真鍮線を差し込み。
手首パーツを入れて固定。
手首の加工
手首には関節技ボールジョイントミニ 3mmボールを使用します。
ボール側の軸をそのまま手首パーツ14に入れると、ちょうど穴を塞ぐくらいの長さです。
ハンドパーツに2mmの軸打ちをして繋ぎたいので、ボール側の軸を約2.4mmになるようにカット。
手首パーツの穴が約4.8mmの距離のため、半分の2.4mmにしました。
ハンドパーツの手首を入れる部分に凹の穴を開けるガイドがあるので、ここに2mmの穴を開けます。
約2.4mm出る長さに調整してカットしました。
ハンドパーツの加工
右手の武器持ち手はヘヴィマシンガンのグリップを収める部分が小さいのか、パーツの合わせ目の指関節部分が開いてしまいます。
ヘヴィマシンガンのグリップを削ればなんとかなるかと思い、形が崩れない範囲で削りましたが、うまくいかず、ハンドパーツ内も削って調整しました。
指の方のパーツ16には凸の接続軸がありますが、レジンだと強度が不安だったため、カットして1mmの穴を開け、接続を真鍮線に置き換えました。
また、2ヵ所での固定も不安だったため、親指の付け根にも穴を開けて1mm真鍮線を入れ、3点で固定するように変更しました。
左手の加工
肩の加工
肩の動力パイプ(?)の接続は上の六角形の下に1mm真鍮線を刺して高に接続するようにしました。
肩側の穴の位置はこちら。
組み立ては肩に動力パイプを付けてから上腕の接続する順番です。
左肩に挟む胴体へつなぐポリキャップは肩と密着しており、ポリキャップカバーを挟む隙間が無かったため、左腕側には取り付けていません。
前後の装甲板はエポキシ系接着剤で行いました。
肘関節
肘関節部分には軸打ちなどはせず、左右パーツの挟み込みだけで固定しています。
前腕の加工
赤丸で囲った台形状の部分は前腕の前後にあります。
ここの上半分が片方成形されていませんでした。
3Dプリントパーツの台座を接着して形を整えました。
手首の加工
右手同様の加工を行いました。
ハンドパーツに2mmの軸打ちをして繋ぎたいので、ボール側の軸を約2.4mmになるようにカット。
手首パーツの穴が約4.8mmの距離のため、半分の2.4mmにしました。
ハンドパーツの手首を入れる部分に凹の穴を開けるガイドがあるので、ここに2mmの穴を開け、約2.4mm出る長さに調整してカットしました。
腰の加工
改造キットの説明書通り、腰パーツE9、E13は腰フロントアーマー接続部分の外側を2mmずつカット。
改造キットの説明書には記載がありませんが、腰リアアーマーにE12を瞬間接着剤で接着。
接続穴が広いのか、接続しても簡単に取れてしまうためです。
腰リアアーマーパーツ35とE12の間に隙間ができるので、気になる方は埋めましょう。
脚部の加工
太ももの加工
太ももは接着面で1mm近い隙間があります。
隙間の幅が上から下まで均一でないため、ここの隙間を埋めるのにはレジン板を使うより粘度の高い瞬間接着剤系を使う方がいいと判断しました。
接着面に黒い瞬間接着剤を盛って左右のパーツを合わせ、アルテコスプレープライマーを吹きかけて硬化させました。
硬化後、不要な部分を削り、不足部分には再度黒い瞬間接着剤を盛って整形しました。
スネの加工
スネ内側の別パーツ28LRは1mm真鍮線で接続するようにしました。
スネパーツ26LRの内側から赤い丸で囲った位置に1mmの穴を貫通させます。
青い丸の部分は穴の深さが足りなく、ポリキャップやパーツ28の軸が入りきらなかったので、各穴の径に合わせて穴を少し深くしました。
足首のポリキャップを入れる方は3mmの穴を開けました。
スネ内側の別パーツ28LRをスネパーツ26LRの接続位置に押し付け、26LRの1mmの穴を開けた穴をガイドにして、28LRの内側に1mmの穴を開けます。
穴が貫通しないように注意して穴を開けてください。
1mm真鍮線を刺して固定します。
塗装後にエポキシ系接着剤や瞬間接着剤で固定してもよかったのですが、塗装の修正などがあった際に分解不可能だと困ると思い、真鍮線での固定にしました。
脛後ろのパーツの合わせ目にも隙間があります。
ここは3Ⅾプリントパーツの土台を楔状の削ったものに瞬間接着剤を付けて埋めました。
整形後
レジンパーツより3Ⅾプリントパーツの方が材質が硬いので、面をならしたつもりでもサーフェイサーを吹いた後に確認したら、3Ⅾプリント部分が少し盛り上がっていました。
金属ヤスリを使用してしっかり面を平らに直しました。
右スネの方の3Dプリント板の幅が広いですが、少し押し込み過ぎてしまい幅が広がってしまったためです。
膝アーマーの接続も1mm真鍮線で行っています。
左膝アーマーは脱着可能ですが、右膝アーマーは昇降用フック(バー?)をエポキシ系接着剤で接着したため分解できません。
右膝アーマー基部側面には昇降用フック(バー?)の接続穴がありません。
接続軸は1mmだったので、取り付ける位置を決めて1mmの穴を開けました。
レジンパーツの全パーツに気泡があります。
特に多いのがスネの外側パーツ27LR、内側別パーツ28LRの下側です。
ラッカーパテや黒い瞬間接着剤で念入りに埋めたつもりでしたが、完成後に見たらいくつか残っていました。
スネ外側の凹モールドにできた気泡を埋めるのが一番大変でした。
足パーツの加工
パーツ33と34LRの接続は1mm真鍮線で行いました。
穴を開ける位置は厚みがあり、少し穴を開けても貫通しない位置から、足首ポリキャップ前後2ヵ所にしました。
片方のパーツの穴を開ける位置にマスキングゾルを少しつけてパーツを合わせ、反対側にもマスキングゾルを付ければ位置決めできる方法があると聞いて試してみました。
パーツの合わせ目に隙間があったためうまくいかず、片方(今回は足首側のパーツ33)に穴を開けて真鍮線を刺し、1mmくらい穴を開けた面から真鍮線が出る位置でカット。
その状態でパーツを合わせ、穴を開けていないパーツ側に真鍮線で傷をつけ、それをガイドに1mmの穴を開けました。
その後真鍮線は抜き、長くしたものに交換しました。
側面のプラモデルのパーツの接続は1.5mmアルミ線で行いました。
真鍮線でないのは1.5mmの真鍮線が手元になかっただけです。
プラモデルパーツ内側に1.5mmより少し大きい穴があります。
そこに少しペンチで潰した1.5mmのアルミ線を刺し、やはり1mmくらい出してカット。
それを接続する場所に押し付けて、ついた傷をガイドに穴を開けて接続するようにしました。
それを4パーツ繰り返しました。
ここは内側にポリキャップがあるので、ポリキャップに穴を開けないように注意と、穴を開ける部分のレジンの厚みが無いので、塗装後にアルミ線に瞬間接着剤を付けて接着。
ターンピックのパーツ内側の肉抜き穴はプラ板などで埋めました。
ヘヴィマシンガンについて
改造キットには通常のヘヴィマシンガンを加工してショートバレルにするように説明とパーツがありましたが、ターボカスタム付属のショートバレルが残っていたので、これを使用しました。
フォアグリップの基部を加工しました。
ヘヴィマシンガン内部のフォアグリップが収まる部分に隙間が無く、塗装してフォアグリップを回転させると塗装が剥がれそうです。
ここは完成後に見えなくなるので、上の部分を切り取ってしまいました。
今回の記事は以上になります。
完成した1/35 ライトスコープドッグの記事はこちら!
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