「グランデスケール轟雷を組んでみたものの、髪の毛がのっぺりして少し物足りない」——そんな方へ。
本記事では、コトブキヤ「フレームアームズ・ガール グランデスケール 轟雷」(「轟雷改 Ver.2」ベース/人間比1/6スケール・全高約25cm)を全塗装で仕上げた完成写真と、カラーガイド・仕上げのレシピを紹介します。
今回いちばん手を入れたのは髪の毛のスジボリです。パーツ追加のような大改造は行わず、既存のモールドを基準に彫り込むだけで情報量を増やし、立体感がはっきり分かるところまで作り込みました。
完成写真






アピールポイント:髪の毛のスジボリ
今回いちばん時間をかけたのがここです。グランデスケール轟雷はそのまま組むと髪の毛の表現がややのっぺり見えるため、既存パーツのまま、スジボリだけで情報量を足す方針で加工しました。
使用した主な工具は以下の通りです。
- アートナイフ
- 量産型BMCタガネ 幅0.15mm
- WAVE 特殊形状ダイヤモンドヤスリ ナイフ型【HT-421】
- ハセガワ TL109 マスキングテープ(ガイド用)
- タミヤ 研磨スポンジシート400
手順としては、まず全体を研磨スポンジで軽く整え、前後の中心線をマスキングテープでガイドしてアートナイフで軽く切り込み、0.15mmタガネで少しずつ深くしていきます。イメージしやすい前髪から彫り始め、そのあと頭頂部・側頭部・後頭部へと広げていきました。跳ねた毛の別パーツは、接着前に裏側を先に彫っておくのがポイントです。
正直に言うとかなりの手間のためモチベーションが維持できず、時間がかかった作業(2025年7月頃〜2026年1月)でしたが、その分だけ完成時の満足度は高く、既存パーツのままでここまで印象が変わるのかという手応えがありました。
彫り方の詳しい手順は製作記事にまとめています。

Before / After
彫り込みの効果が一番わかるのが、加工前後の比較です。
【素組み・加工前の髪】

【スジボリ後の髪】

のっぺりしていた髪の面に彫り込みが入るだけで、毛束の流れと立体感がはっきり出てきます。 <!– ※加工前の写真が無ければ、このBefore/Afterセクションごと削除してください。 –>
カラーガイド
フェイスパーツは頬のみ塗装し、それ以外はキットのタンポ印刷を活かしてそのままにしています。本体はすべて塗装しました。
各部の塗料は以下の通りです(「→」は塗り重ねの順番)。
- 肌色:ラスキウス ホワイトピーチ(シャドウ) → プラスチックフレッシュ
- 髪の毛:FG-08 ブロンドベース → レドーム → レドーム+Ex-ホワイト少々
- 装甲(茶):Ex-ブラック → オリーブドラブ(1) 40% + Ex-ホワイト 30% + フィールドグレー 20% + Ex-ブラック 5% + 茶褐色 5%
- 装甲(黒):Ex-ブラック → ジャーマングレー
- クローラー(履帯):Ex-ブラック → FG-04 アーマーグレー
- インナー(黒):FG-05 インナーブラック
- インナー(灰色):FG-04 アーマーグレー
- センサー(橙):スターブライトシルバー → クリアーオレンジ
- センサー(黄):スターブライトシルバー → クリアーイエロー
下地について、肌はサフレス仕上げにしています。サーフェイサーは吹かずパーツの成型色を活かし、肌色の塗料は合わせ目やゲート跡を消す部分がメインで、全体には塗っていません。肌以外のパーツはサーフェイサー1000を吹いてから各色を塗装しています。
仕上げ
スミ入れは、タミヤ スミ入れ塗料(ブラック)と、マービー フォードローイング 0.02mm ブラックで行いました。髪の毛のスミ入れだけは、タミヤエナメルのフラットアースを薄めて使用しています。
トップコートは箇所ごとに使い分けています。
- 髪の毛:ラスキウス スムースパールコート + スーパースムースクリアー を1:1で混合
- 目:ガイアノーツ Ex-クリアー
- その他全体:ガイアノーツ Ex-10 Ex-フラットクリアー プレミアム + Mr.カラー なめらかスムース を混合
髪だけパール系を混ぜることで、質感に軽く差をつけています。
後ハメ加工について
塗装後の組み立てと塗り分けをしやすくするため、頭部・胴体・腕・脚の各部に後ハメ加工を行っています。工程の詳細は製作記事を参照してください。
完成後の問題点・反省点
作ってみて気づいた反省点もいくつかあります。
まず髪の彫り方。前髪まで一からモールドを彫りましたが、後から考えると前髪は彫らず、前髪の既存モールドに合わせて側頭部から後頭部を彫る流れにすれば、作業量をかなり減らせたと思います。
もう一つは彫りの均一さです。後頭部下側の髪は、上側に比べて1本1本がやや太くなってしまいました。作業後半で疲れが出て「早く終わらせたい」という気持ちが出たのが原因だと思います。同じ加工をする方は、太さの基準を決めてから彫り進めると仕上がりが揃いやすいはずです。

まとめ
グランデスケール轟雷は、大きなスケールを活かして塗装・仕上げまでしっかり作り込めるキットでした。
肌はサフレスで成型色を活かし、本体は下地から色を重ねて塗り分け、スミ入れとトップコートで質感を整える——この一連の工程を大きなパーツでやれるのは、グランデスケールならではの楽しさです。そして最大のポイントである髪の毛のスジボリは、パーツ追加なしで印象を大きく変えられる有効な手段でした。手間はかかりますが、「手をかけた分だけ違いが出る」加工と言えます。
同じように塗装や髪の毛の彫り込みに挑戦する方の参考になれば幸いです。
今回の記事は以上になります。
関連記事(製作編)
- コトブキヤ グランデスケール 轟雷 製作1(頭部の加工)
- コトブキヤ グランデスケール 轟雷 製作2(胴体の加工)
- コトブキヤ グランデスケール 轟雷 製作3(腕部の加工)
- コトブキヤ グランデスケール 轟雷 製作4(脚部の加工)
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